片桐安十郎の漫画レビューブログ

1997年産まれの都内在住の学生、片桐安十郎の漫画レビューブログ、基本的に漫画の好き嫌いはありません

ヤリたい盛りの少年と訳あり美少女の純愛物語『アオとハル』

 

10代の時というのは頭の中でなにかといやらしい妄想をしがちです。

 
かくいう僕も18歳、そのうえ童貞で、右手が恋人、TE〇GAがセフレと言ったところで、
 
基本的に1日に1回は自分を自分で慰めますし、
ドラえもんの道具で1番欲しい道具は?
と聞かれたら、一応どこでもドアとかタイムマシーンとかウケの良い答えを言うでしょうが、
本当はもしもボックスを使って
『世界中の女が俺の性的な言うことを聞いてくれる世界があったら』というような女性団体から大バッシングを受けるような事を迷わずに実行すると思います。
 
このように性欲が強いせいか、高校の同級生の女子からは『好きな女とヤリたいじゃなくて女とできれば誰でもいいんでしょ?』なんて言われたこともあります...
 
そんなワケないじゃないか!!
 
俺だって女の子と愛し合い心で結ばれながらあまつさえ童貞も捨てたい所存です。
 
 
 
しかし、最近少女漫画を多く読んでいることもあって、女性の理想像とも言える完璧すぎる男の子達の姿を見て、僕のように欲にまみれた醜い童貞は、一生恋愛なんて出来ないんじゃなかろうかと少しだけ憂鬱な日々を過ごしています。
 
そんな日々の中で出会った作品が、今日ご紹介する。しおやてるこ先生の『アオとハル』です。
 

 

 

 
この漫画の主人公は僕のような童貞ではございませんが、頭の中はモンモンとした己の中のリビドーをどこにぶつけたら良いか分からない少年なのです。
 
この時点で僕としては主人公にシンパシーを感じまくりな訳ですが、
 
簡単に内容を説明してしまうと
 
高校3年生の主人公ハルオが、受験勉強をするために訪れた図書館で綺麗な顔立ちをした美少女アオに一目惚れをし、恋をていくという話になりますね。
 
あらすじだけ聞くとヤリたい盛りの男子の甘酸っぱい恋愛漫画かな?
と思われる方もいるでしょう!!
 
甘いッ!!この漫画はある意味で童貞には劇薬とも言える漫画と言えます...
僕も何度キンタマが縮み上がった事か..
しかし、寝ても覚めてもセックスの事ばっかり考え、女性と付き合うことよりセックスすることばかり、考えてるようなクソ童貞野郎には是非とも読んでいただきたい漫画です。
なぜそのような童貞には劇薬と言える漫画と僕が熱弁するのか…それを説明するには少しだけネタバレ要素を含んでしまいます。
 
ここに試し読みのURL貼っとくのでネタバレが嫌な方は速攻読みに行ってください、ここから先はネタバレを少し含む漫画紹介をします。
 
 
 
 
 
 
ネタバレが嫌な方はいなくなりましたか?それでは少しだけネタバレを含む内容の紹介をさせて頂きたいと思います。
 
図書館でアオに一目惚れしたハルでしたが、その後彼女と会っていく内に彼女の家庭環境がかなり複雑で歪んでいること...そして、アオとハルは昔に何らかの形で出会っている事をハルは知り、自分とアオの間に昔に何があったのか?そして、ハルは、アオを歪みきった家庭環境から必死に救い出そうと足掻くことになります。
 
上記の内容を見ても分かることですが、この漫画は甘酸っぱい初恋の物語なんかではないのです。カルピスのような味なんてしません、トゲトゲしいのは勿論の事、子供であることの無力さを痛いほどに感じさせる漫画なんです。
 
セックスに幻想を抱く童貞、恋に臆病な童貞、恋愛に興味がない童貞、そんな僕のような童貞に是非とも読んでいただきたい。
勿論童貞じゃなくても読んでいただきたい素晴らしい作品だという事を僕は声高々に叫びたい!!
 
恋に臆病にならずにハルのように一途に誰かの事を大切に思う気持ちが大切なのだととても感じさせてくれるのです。
 
上手く話が纏まらず拙いレビューになってしまいましたが、老若男女問わずお薦めな漫画ですので是非とも読んでいただきたいです。
 
追記
 
な、な、な、なんとッ!!アオとハルの作者である。しおやてるこ先生からコメントを頂きました!
 
元々このレビューはハルの事を童貞だと勘違いしていて書いていたものだったのですが作者様である。しおやてるこ先生から童貞ではないという旨のコメントを頂くという、とてもありがたい事になった上に、こんなツイートを頂きました。
 
 

 

なんとありがたいお言葉でしょうか!!

地道にこういう事していて良かった!!と叫ばずにはいられません!!

こらからも僕はしおや先生を応援します!