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片桐安十郎の漫画レビューブログ

1997年産まれの都内在住の学生、片桐安十郎の漫画レビューブログ、基本的に漫画の好き嫌いはありません

病人に対しての接し方のモラルに切り込むギャグ漫画『NKJK』

皆さんは何か重い病いや、立ち直れないほどの辛い局面にぶち当たるような経験をされた事はありますか?


私は幼少期、気管支系の重めの病いにかかったことがあります。
当時4歳だった私は、親のいない中、夜病室で1人心細かったのを今でも覚えています。

一応一命を取り留め、すくすくと元気に育ち、今こうしてパソコンの前でブログを書いています。
そんな私ですが、辛い時こそ、誰かに励まされたいし、そんな辛い局面に立たされてる人がいるならば励ましたいと考えています。

しかし昨今の世の中、『頑張ってる病人に頑張れというのは酷だ』とか、『そんな事をするのは不謹慎だ!!』『結局お前は偽善者だ』などと叩かれるようになってしまいました。

確かにそのように言う人達の言い分も分かることには分かります。ですが、こんな時代だからこそ僕はこの作品を皆様にご紹介したいと思います。
今回ご紹介する作品は吉沢緑時先生の『NKJK』です。

 

 

NKJK : 1 (アクションコミックス)

NKJK : 1 (アクションコミックス)

 

 

 

こちらの作品について簡単に説明させて頂くと、主人公である西宝夏紀(さいほうなつき)の幼馴染の富士矢 舞(ふじやまい)が原因不明の不知の病が発症してしまうところから本編は始まります。

富士矢の病状を心配し、毎日お見舞いに通う、西宝でしたが、ある日、富士矢の母から突如、娘を笑わせて欲しいと頼まれます。
彼女の母いわく、人体にはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という免疫細胞があり、その細胞を活性化させるには笑う事が一番効果的だと言います。
お金持ちのお嬢様で、お笑いに疎い西宝でしたが、友人を元気づけるため、お笑いの勉強をし、友人を笑わせようとしていく...

というようなストーリーになっています。

この漫画は一応分類としてはギャグ漫画として分類され、この漫画を描いてる作者の方も基本的にギャグ漫画を描いている作家さんです。
ですが、この漫画はギャグ漫画なのですが富士矢 舞さんが不知の病を抱えているという背景があるため、ギャグとして面白いシーンでも果たしてこれは心の底から笑って良いのだろうか?というように考えさせられてしまいます。

 
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リアクション芸を披露し元気づけようとする西宝

 

実際このシーンでは元気づけるために西宝さんがリアクション芸を見せ楽しませようとしています。
ネタとしてはとても面白いのですが、
これを見て『病人の前でふざけるなんて不謹慎だ!!』と思う方も少なからずいると思います。

ですが、僕はこの作品を読んで、
『必ずしも自分の中のモラルや常識では間違ったことであったとしても受け取り手によってはそれは、励みになるのだ』と感じました。

確かに傍から見れば完全に病人の前でふざけています。
ですが、当人の心の中では、『早く元気になって欲しい、辛い思いを少しでも忘れさせてあげたいという』優しい心があり、それを感じることが出来るのです。

 

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西宝のリアクション芸に笑う富士矢

 

実際に富士矢さんはこれを見て笑顔になっています。

なので僕は、この漫画を読んで皆様には盛大に笑って頂きたいし、笑う事がこの作品にとっても救いになるのではないかと思います。

そして、皆さんも辛い局面に立たされている人々がいましたら、そっとしてあげる事も1つの優しさだとは思いますが、NKJKの西宝さんたちのように辛さを打ち消すような笑いで元気にしてあげてみてはいかがでしょうか?

 

気になった方は是非ともこちらの方から試し読みもしていただきたいと思います。

 

そして私事で、4ヶ月もブログ更新をサボってしまいましたがこれからは定期的にアップしていくので宜しくお願いします。